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■お前はここにいない
■code:Denial
■身長:165cm

人型の異物生体。気まぐれで、幼い子供のように振る舞う。異能の発現が本人のどのような心理によって行われているかは測れないが、それが人に損失をもたらすとは理解している模様。
その出現は予期できず、異能による損失を防ぐのは非常に困難。出現が確認されている地域に設置した監視カメラによって日々警戒されている。

異能:人間に対して「お前はここにいない」と発言し、言葉を向けられた対象がその言葉を認識する事によってcode:Denialが現在いる地点以外の完全にランダムな地点に転送される。
確認できた限りでも海中や宇宙空間に転送する事すら可能。

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■踏まれた三つ葉の代行者
■code:Clover
■身長:165cm

人型をしているが、首から上が無く、頭部の代わりに植物の塊が浮遊している。一部の人間に対しては友好的。
天気が晴れであり日中の間に、限定された種類(シロツメクサ、ムラサキツメクサ、カタバミ)の自生する草地に出現する場合がある。

 

異能:過去、「四つ葉を探す」という行為をした事のある人間を探し出す。
異能を発現したcode:Cloverは、対象となった人間の首を腰に携えた菜切り包丁で切断する事を試みる。
切断された頭部は通常code:Cloverによって大抵持ち去られるが、放置された場合切断された頭部は即座にシロツメクサ、ムラサキツメクサ、カタバミのいずれかの株に変化し、その場に置き去られる。

■歓情の王
■code:Fun
■身長:100cm

5〜6歳程度の子供の姿をした人型の異物生体。
その活動は広範囲に及び、出現時は未知の手段で壁にドアを形成し、そこから出入りする。
このドアは路地裏などの人目につかない場所に出現する傾向にある。
現在、ドアの形成された事例のある路地に監視カメラを設置し、職員が都市を巡回する事によって異能の発現を抑えている。

異能:code:Funの周囲10メートル以内の人間に幻覚を見せる。この時生じる幻覚は総じて本人が「楽しさ」あるいは「幸福感」を感じるものであり、幻覚から覚める事はcode:Funの近くにいるほど困難となる。
code:Funは異能を発現させている最中も絶えず移動するため、移動を阻止する事が最優先となる。
対象が異能の及ぶ範囲外に出たとしても効果は続き、いつ覚めるかも分からない幻覚を対象は見続ける。大抵は生命活動が不能になり、衰弱し死に至る。

■意識者
■code:Buzz
■身長:180cm

頭部の顎付近から上が存在せず、腕が四本ありまた虫のような羽根をもった人型の異物生体。人間たちの繋がりやコミュニケーションを独自の観点から美しいと感じ、人を観察する事を好む。
ビルの屋上や電波塔といった高所へ姿を現し、右手に持つ人の腕ほどの長さの指揮棒を振る事によって異能を発現させる。
異能は指揮棒を振り始めた直後から30分の間を置いて完全に発現する。
また、指揮棒を振っている最中は周囲に規則的な解析不能のノイズ音が響く。

 

異能:指揮棒を振る事で人間の意識を様々な規模の単位で動かす。
異能発現の際は突如として異常な行為・思想が多数の人間間で共有される現象が起き、現在ではソーシャルネットワークの利用により深刻なものとなるケースが多発している。
異常な思想が共有された対象は短期間の間その思想に熱狂し、あらゆる方法を使って思想を自分以外へ伝播させようとする。
ネット上にcode:Buzzの異能によるものと思われる行為・思想の共有が見られた際にはサイバーエージェントによる鎮静が行われる。

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■飛び立つ小鳥たちの影
■code:Bluebird
■身長:200cm

人型の上半身と黒い羽毛に包まれ無数の翼が付いた胴体からなる異物生体。争う事を知らず温厚な性格。
言葉を喋る事はなく、代わりに鳥のような鳴き声や歌を歌って意思疎通を図る。

異能:code:bluebirdの歌を聞いた人間はそれを心地のよいものと感じ、長く聞いていたいという欲求に抗うのは容易ではなく大抵の人間は影響が最終段階となるまで聞いてしまう。
歌を聞いた対象に起こる異常は軽いもので常に鳥の鳴き声が聞こえる、視界を鳥の影が横切る、という程度だが影響が最終段階まで達した場合、対象は自らを鳥のように飛べるものだと信じ込み、高所から飛び降りようと試みるようになる。

■大火異獣
■code:Flame
■身長:170cm/300m(形態変化時)

おおよそ人型の、爬虫類のような尾を持った異物生体。衝動的で粗野な性格。
怒りや衝動に駆られるとその体は300メートル超の爬虫類に似た姿に変貌し、体から吹き出す灼熱の炎で辺り一帯を焼き尽くす。

 

異能:尋常ではない火力の炎を体から出す。
code:flameによる大火は「ガス漏れによる大規模な火事」として処理され、異物生体の存在は隠蔽される。
異物生体の姿は基本的に人間からは見えず、異物生体周辺の空間が湾曲することで姿を隠している。稀に異物生体と波長が合い姿を目にする人間も存在する。

■オオクロアリの御葬列
■code:Ant
■身長:220cm

腕の無い人型の胴体に蟻の写った遺影のような頭部と頭上に黒い輪を持つ。常に「自分はオオクロアリの葬式の喪主である」という意識に沿った言動をする。
体色は無彩色で、どのような色の光の元でもこの無彩色は維持される。

 

異能:その場にいる人間に対して無差別に「本日はご参列いただき誠にありがとうございます」と声を掛け、認識した対象は「自分は参列者である」と強く思い込む。
最初の「参列者」となった対象はその場に静止し、これ以降の「参列者」は最初の「参列者」の後ろに並ぶ形で列を成していく。
「参列者」は皆思い思いにこの葬式の故人であるオオクロアリに対する思い出を語るが、当然ながら「参列者」達に元々そのような記憶があるわけではない。
「参列者」は時間とともに徐々に体色を失い、完全な無彩色になりそれと同時に死に至る。

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